私たちが考える移転先の候補
旧応其中学校跡地
旧応其中学校跡地は橋本市が所有する土地で広さが12,000~13,000平方メートルです。
生徒数を240人とした場合、学校教育法に基づく校舎、運動場の必要面積はそれぞれ1,800平方メートル、3,600平方メートルとなりますので設置基準は充分クリアできます。
(参照→中学校設置基準第八条)
この土地は子供たちのために使ってほしいということで寄贈されたという話です。
市議会議員が議会で次のように質問しています。
「というのは、あの1万2,000㎡ある土地を売却して、そして分譲住宅にして販売してもらえれば、売却費は入ってくるわ、
そして住宅が建てば固定資産税も入ってくると。僕は一石二鳥じゃないのかなと。これは僕なりに考えはあるんですけども。」
中学校の建設地として使用せずに売却を考えているのであれば寄贈して下さった方の意志に反する行為です。
橋本市民としては到底容認できません。
卒業生の方が卒業写真を貸してくださいました。
平屋建ての校舎写真
1学年4クラス
講堂
体育祭の様子
テニス部
バレーボール部
野球部
ソフトボール部
バスケットボール部
運動部は一斉にグランドで活動していたそうです。
黄色のラインが106Mなので充分な広さがあるのがわかります。
下に示すように校地面積13,000平方メートル以下でグラウンド、校舎、体育館、プールを備えている中学校はいくつもあります。
伊都中央高校
全日制から定時制に変更になった旧伊都高校の校舎を利用する案です。
伊都中央高校を利用する案についての教育部長の答弁は次の通りです。
「県からは、伊都中央高校の現在の校舎・運動場等の使用状況から、中学校へ貸し出しできるスペースがないことや、中学生との共存は、
学習環境的に定時制の生徒への影響が懸念されることなどの意見が返ってきました。」
「昼の部と夜の部があると。昼については15時半に終わります。夜については、17時からスタートというような形で学校が運営されておると聞かせていただきました。」
「通信制には、昨年度の生徒数ですけども、242名。通信制といえどもスクーリングということで、火曜日、木曜日は学校に来るというような授業もあると言われておりました。」
「社会人の方を対象に、きのくに学びの教室という学科も持っておられまして、社会人の方も来られておるという状況がまずはございます。」
定時制昼は2クラス、夜は1クラスです。
中学校との併用を考える場合、問題となるのは昼のクラス数です。
通信制は242人ですが週1回程度の登校という話です。242人が一斉に登校するわけではなく、数日に分散して登校します。
きのくに学びの教室に関しては他の施設(粉河高校、笠田高校等)を利用してもらっても良いはずです。
伊都中央高校の普通教室は1学年7クラス、合計21の教室があります。
高野口中学校は1学年2~3クラス、合計7~8クラス(将来的には6クラス)。
伊都中央高校定時制昼2クラス、合計6クラス、通信制242人が数日に分散して登校→多く見積もっても2クラス。
きのくに学びの教室は他施設を利用してもらうとした場合、高野口中学校、伊都中央高校合わせての必要な教室数は15~16となります。
これらのことから教室は充分空いている、空けることができると考えられます。
「粉河高校にも定時制があるんですけども、これがもう廃止にされると。来年からは新入生を取らないという、
ちょっとそこははっきりとは申し上げられませんけども、そこも今後なくなってくるということの中で、
伊都中央高校に通信制・定時制の学生が集中してくるであろうということで、やはり生徒数が伸びてくるというのが一点ございました。」
粉河高校定時制の入学者数は2018年度が5人、19年度が2人と減少したため廃止となりました。
従って粉河高校定時制の廃止により、伊都中央高校の学生が大幅に増えるとは考えにくいです。
「17時以降は夜間の学生さんが来られる。そういうふうな中で、なかなか部活動一つに取ったとしても、グラウンド、
体育館の貸し借りというのが非常に難しいんではないかというふうに言われました。」
定時制夜は1クラス(10人以下)です。グラウンドや体育館の使用が難しいというのは一体どういう理屈でしょうか?
橋本市は県のこのような不可解な回答を受けて伊都中央高校の施設利用を諦めているように見えます。
橋本市教育大綱の基本方針と重点目標には「(7)持続可能な社会の創り手を育む教育(SDGs・ESD)を地域と協働しながら推進します」とあります。
既存施設の利用はこの目標と合致するはずですが、橋本市はこの目標のために行動するつもりは無いのでしょうか?
位置関係
①旧信太小学校
②高野口中学校
③高野口小学校
④旧応其中学校跡地
⑤伊都中央高校
⑥応其小学校
⑦旧高野口中学校(現在は県立きのかわ支援学校)
補足資料
高野口中学校生徒数、クラス数
令和5年度 | 218人 8クラス |
令和6年度 | 205人 7クラス |
令和7年度 | 209人 7クラス |
令和8年度 | 218人 7クラス |
令和9年度 | 221人 7クラス |
令和10年度 | 225人 7クラス |
令和11年度 | 228人 7クラス |
令和12年度 | 239人 8クラス |
令和13年度 | 220人 7クラス |
令和14年度 | 210人 7クラス |
令和15年度 | 183人 6クラス |
令和16年度 | 173人 6クラス |
令和17年度 | 154人 6クラス |
校地面積13,000平方メートル以下での中学校建設例
岡野中学校:グラウンド、校舎、体育館、プール、令和5年度 生徒数347人 校地面積11,127平方メートル
軽井沢中学校:グラウンド、校舎、体育館、プール、令和5年度 生徒数249人 校地面積8,901平方メートル
西中学校:グラウンド、校舎、体育館、プール、令和5年度 生徒数183人 校地面積7,045平方メートル
共進中学校:グラウンド、校舎、体育館、プール、令和5年度 生徒数436人 校地面積11,663平方メートル
平楽中学校:グラウンド、校舎、体育館、プール、令和5年度 生徒数354人 校地面積10,279平方メートル
南中学校:グラウンド、校舎、体育館、プール、令和5年度 生徒数475人 校地面積12,615平方メートル
港中学校:グラウンド、校舎、体育館、プール、令和5年度 生徒数347人 校地面積6,524平方メートル
森中学校:グラウンド、校舎、体育館、プール、令和5年度 生徒数426人 校地面積12,339平方メートル
城郷中学校:グラウンド、校舎、体育館、プール、令和5年度 生徒数581人 校地面積12,420平方メートル
西本郷中学校:グラウンド、校舎、体育館、プール、令和5年度 生徒数411人 校地面積12,812平方メートル
参照→中学校全区
将来的な学校の統廃合の際に、特に配慮すべきと思われる点についてのアンケート結果
・小学校→「児童生徒の通学条件(距離・時間・方法)と安全性の確保」(69%)の割合が最も高かった。・中学校→「児童生徒の通学条件(距離・時間・方法)と安全性の確保」(66%)の割合が最も高かった。
参照→橋本市立小学校及び中学校の適正規模・適正配置について
現在の高野口中学校への統廃合による移転の際には父兄の意見は参考にされたのでしょうか?