高野口中学校を街中へ!の会について
私たち
私たちは和歌山県橋本市高野口中学校校区に住むママを中心としたグループです。
現在高野口中学校は老朽化が激しく進み、また登下校にも不便な立地にあります。
通学路は暗くてさみしく危険と隣り合わせです。
私達は子どもたちが安心して通えるよう不便な立地から街中への移転を希望しています。
設立経緯
ある一人のママが「自分は高中出身で当時、通学路で転んで大怪我をしたけれど誰もいない通学路で助けを求めることができずに泣きながら帰ったことがある。 噂として高中を建て替えるという話を聞いたがあの場所以外に建て替えてほしい。これからの子どもたちに私のような思いをして欲しくないから署名を集めたい」 とママ友たちに声をかけたことが始まりです。
目標
■短期目標
高野口中学校の同じ場所での建て替えに反対し、街中への建て替えに賛同する署名を集めて市長に提出すること
■最終目標
高野口中学校の街中への移転を実現すること
署名数
2024年9月3日
総数 5,103 (卒業生1,147、在校生79、保護者299、その他3,578)
署名数の推移
アンケート
アンケート結果を公開しています。ご協力ありがとうございました。
アンケート結果
ご支援、ご協力していただいている方々
ご支援、ご協力していただいている方々です。
ありがとうございます。
高野口中学校の現在の場所での建て替えに強く反対します
建て替えが濃厚
現在の高野口中学校は老朽化が激しく、建て替えが必要な状況です。
参照→高野口中学校校舎写真
現在行っている耐力度調査の結果で4,500点を下回った場合、改築(建て替え)は国の補助金の支給対象となりますので、橋本市は補助金を利用して現在の場所での建て替えを行う方向で計画を進めていると考えられます。
参照→橋本市学校施設長寿命化計画、国庫補助事業について
校舎にアスベストが使用されていることが判明
アスベスト材そのものには毒性はありませんが、飛散した繊維を吸入すると肺がんや中皮腫等を引き起こす可能性があり、2006年以降は使用が禁止されています。
市議会の答弁で校舎にアスベストが使用されていることが判明しました。
田中議員「教育委員会は3階部分の崩落は全て落としたという話を聞いたので夏休み中に工事が入ると思っていた。
学校に行くと耐力度調査は行っているが修繕は行っていなかった。設計中という答弁だったが入札は終わっているのか?」
教育委員会「入札は終わっていない。依頼にも至っていない。雨漏りを止めるために屋上部分の対策を行っていた。
管理棟の梁の部分の改修と体育館への通路の天井部分を合わせて改修したかったが下地から非飛散性のアスベストが含まれていることが判明した。
予算の組み直しが必要になったので設計を組み直している」
田中議員「アスベストは当時認められていたので当時の責任は問えない。非飛散性とはいえ、崩落が起こっているので飛散する。
生徒の安全性にかかわるので、いつぐらいに工事にかかれるのか?」
教育委員会「1番近い補正予算への予算要求に努める」
田中議員
「高野口中学校は建て増しはしていない。下地からアスベストが出てきたということは全ての部分にアスベストが入っている可能性がある。
補正予算を組む場合は子供たちが使っている部分については早急に対策をお願いしたい。」
答弁を見てわかるように教育委員会が自らアスベストの使用を公表したわけではなく、田中議員の質問に応じる形でアスベストの話が出てきました。
教育委員会は田中議員が質問を行わなかった場合、アスベスト使用を公表していたのか疑問です。
本来であれば発覚した時点で学校、保護者に説明を行い、調査を行うべきであったと考えます。
アスベスト使用が発覚したのはお盆前後です。田中議員が議会で質問を行った9月10日まで教育委員会は何の対応も取りませんでした。
教育委員会は保護者に対してプリントを配布しましたが非飛散性(レベル3)なので危険性は低いという説明をしています。
非飛散性の場合、危険性は低いのは事実ですがそれは正しく使用されている場合の話です。
建材が破損している場合は話は異なります。
下地が剥き出しになるほど建物が劣化している状態であれば継続的に粉塵は発生します。
その中にアスベストが含まれている可能性は否定できません。
剥離部分からアスベスト検出
アスベストについてまとめました。→アスベストについて
危険な立地
現在の高野口中学校は土砂災害特別警戒区域(急傾斜特別警戒区域)に立地しており、通学路にも同様の危険区域が多数存在します。
橋本市ハザードマップ高野口地区を拡大表示した図
土砂災害が起こった場合、運動部の部室と校舎の一部が埋まる危険性があります。
生徒や保護者に周知されているのでしょうか?
文部科学省職員の評価
視察に訪れた文部科学省職員から現在の高野口中学校は次のように評価されています。
参照→平成29年12月の橋本市議会
「高野口中学校については、同年代で建設された校舎と比較してもより傷みが激しく、改修するとしても構造的な見直しを図らない限り、再び短期間での改修に多額の費用を要すると考えられるとの感想がありました。」
「そのときに、構造上でいいますと、まず、パッケージ化されていないという表現をされていました。
パッケージ化というのは、外から風雨を守る、普通、公共施設ですと、外から風雨を守るために、パッケージ化するのが普通であると。
でも、高野口中学校については、デザイン性その他いろんな点があったと思いますけども、外階段、外通路になっておりまして、パッケージ化されていないという、これはちょっとデザイン的にも不思議な構造ですねということが一点目です。
二点目は、傾斜地に建っている。ロケーションは極めて良いロケーションです。しかしながら、建造物を建てる場合の立地条件としてはふさわしくないですねという、そういう表現をされていました。」
「傾斜地に建っている構造物の欠点として、今、議員おただしのとおり、若干、沈没というか下へ沈むという現象も起こり得ると。
そういう意味でいうと、今度といいますか、新しく建てる場合は、この地ではだめですよという話は聞かせていただいています。」
(注)この評価は視察に訪れた文科省職員の評価であり、文科省の公式見解ではありません。
しかし、利害関係に無い中立な立場からの評価ですので参考にすべきであると考えます。
教育委員会のダブルスタンダード
橋本市は境原小学校と城山小学校の統合計画を進めています。
保護者説明会で次のようなやりとりがあります。
参照→境原小学校_保護者説明会・意見交換会会議録
6-1.資料 16 ページ、教育委員会が考える望ましい学校規模の小学校のところで、
今後1学級の学年が生じている学校がさらに縮小することが見込まれる段階で、統廃合の検討を始めるとなっているが、
令和6年度は、境原小学校は増えている。城山小学校と紀見小学校の児童数もまだ2クラスの人数がある。
6年後にもまだ、2クラスか1クラスは確実にできる人数があるのに、この3年で統廃合を決めるという。
急いで統廃合の検討に進んでいる理由を教えていただきたい。
(教育委員会)
土砂災害のリスクを抑えたいというのがあるからです。
令和2年度に広島県で地滑りが起こる大きな土砂災害があり、それを受けて全国で土砂災害ハザードマップを作り、危険箇所を地図上に落としました。
境原小学校で紫のラインを引いているところが土砂災害警戒区域で、その中でも、紫で塗りつぶしてあるところは特別警戒区域ということで、もし災害が起こったら人命に危険性が生じるっていう、特に厳しいところです。
境原小学校には、東側と北側のところに急傾斜があって、これを見たときに、今までは起こっていないですが、
お子様方をお預かりして、学校運営をこのまま続けていっていいのか、やはり、危機を感じるところがあって、
そのリスクを少しでも抑えたいというところが、本来の学校規模の話と並行してありまして、今は最短目標を9年度とさせてもらっている次第です。
両方のことで考えています。
教育委員会は境原小学校については廃校に反対の意見があるにもかかわらず、土砂災害特別警戒区域に立地するという理由で廃校計画を進めています。
高野口中学校は通学路にも学校敷地にも土砂災害特別警戒区域が多数存在します。
高野口中学校は山の中にあるメリットがほとんど無く、代替地があるにもかかわらず同じ場所での建て替えを進めようとしています。
教育委員会のこのような姿勢は明らかなダブルスタンダードです。
高野口中学校の生徒の安全性について教育委員会は一体どのように考えているのでしょうか?
橋本市教育大綱
橋本市教育大綱は市長と教育委員会で構成する総合教育会議での協議を経て市長が策定するもので、市の教育行政の根本となる指針を示すものです。
基本方針と重点目標として「(9)より良い学びの場のための教育環境を整えます」とあります。
危険な山の中での建て替えはこの指針に反する行為であると考えます。
現在の場所、旧応其中学校跡地建て替え比較
現在の場所 | 旧応其中学校跡地 | |
---|---|---|
立地 | 山の中で危険(土砂災害特別警戒区域あり) | 街中で安全 |
通学距離 | 遠い | 短くなる生徒が多い |
通学路 | 危険(土砂災害特別警戒区域多数あり) | 安全 |
父兄の負担 | 重い(送迎の負担) | 軽い(送迎の負担) |
防災拠点、避難所 | 活用には適さない | 活用できる |
地域での見守り | 困難 | 容易 |
人的交流 | 困難 | 容易 |
施設維持費用 | 高額(校舎、体育館、プール、坂道、階段、斜面補修、強化等) | 安価(校舎 *) |
建て替え費用 | 高額(校舎、体育館(改修)、地盤工事等) | 安価(校舎のみ *) |
敷地の広さ | 広い | 狭い |
*プール、体育館を新設せずに他施設を利用するとした場合
長期的視点で考える必要性
安易な考えで現在の場所での建て替え計画を進めることは、子供たちの安全性を考慮しない近視眼な考え方です。
今回同じ場所に建て替えることになった場合、今後30年、40年と高野口地区、応其地区、信太地区の子供たちは山の中の中学校に通い続けることになります。
私たちの子供や孫、さらにその子供たちを危険な目に合わせ続けても良いのでしょうか?
山の中の広大な敷地にある設備(体育館、プール、駐輪場、部室、敷地内の坂道、階段等)の補修費用、維持費用は将来的に一体どれくらいかかると橋本市は試算しているのでしょうか?
そもそも、あのような危険な場所に中学校を建てる行為は正しかったのでしょうか?
今きちんと反対という姿勢を示さなければ同じ間違いが繰り返されることになると思います。
更新情報・お知らせ
- 2024/9/14
- アスベストについてを追加しました
- 2024/9/12
- 教育委員会を更新しました
- 2024/9/11
- 教育委員会を更新しました
- 2024/9/10
- 高野口中学校校舎にアスベストが使用されていることが判明しました
- 2024/9/8
- 高野口中学校校舎写真を更新しました
- 2024/9/7
- 教育委員会を追加しました
- 2024/9/5
- よくある質問、議会、進捗状況を更新しました
- 2024/9/4
- 署名数が5,000を超えました
- 2024/9/3
- 署名数が4,000を超えました
- 2024/8/10
- よくある質問を更新しました
- 2024/8/7
- 署名数が2,000を超えました
- 2024/8/4
- 高野口中学校校舎写真を追加しました
- 2024/8/3
- アンケート結果を公開しました
- 2024/7/29
- 署名数が1,000を超えました
- 2024/7/26
- メンバー、賛同者の意見を更新しました。トップページで署名数を公開するようにしました
- 2024/7/18
- メンバー、賛同者の意見、移転先の候補を更新しました
- 2024/7/14
- よくある質問を追加しました
- 2024/7/13
- 校地面積13,000平方メートル以下での中学校建設例に画像を追加しました
- 2024/7/8
- 高野口中学校建設までの経緯と問題点を追加しました
- 2024/7/6
- 補足資料を追加しました
- 2024/7/2
- 署名開始しました。署名用紙ダウンロードできます
- 2024/6/28
- サイト開設しました