高野口中学校を街中へ!の会

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私は高野口小学校(以下高小)、高野口中学校(以下高中)出身で現在、高野口町で働いています。
高小は街中にあり、多くの生徒が徒歩10分前後(遠くても20分くらい)の位置から通っていました。
今とは違い、古佐田丘中学校や初芝橋本中学校はありませんでしたので、高小のほとんどの生徒が高中に進学しました。
私達の頃は一部の生徒を除き、自転車通学が禁止されていましたので、毎日50分程度かけて通学していました。
雨の日や雪の日はさらに時間がかかり、通学途中に雨が降ってきた場合には雨宿りする場所がありませんでしたので、ずぶ濡れになりました。
友達と毎日のように「何故こんな所まで通わないといけないのか?」と愚痴を言いながら通っていたのを思い出します。

校舎も高中出身以外の人には驚かれますが、廊下に壁がありません。これはどういうことかと言うと教室を一歩出るとベランダになっているということです。 大雨の場合は教室から出ると雨に濡れます。当然冬はとんでもなく寒いです。
また山の中にあるのでカメムシが大量に発生し、廊下にカメムシの死骸が山のようになります。

山の中にある学校で保護者が学校に来ることはほとんどありませんでした。私の親が学校に来たのは入学式と卒業式くらいだと記憶していますし、 ほとんどの家庭がそうであったと思います。
思春期の中学生が親に学校で起こったことを話すことは少ないでしょうから、親は学校で何が起こっているかはわからないでしょう。
高中のトイレの多くが故障したまま放置されているのは、多くの親が学校の状況を把握できていないからではないでしょうか?
私の子供2人は応其小学校に通っています。仕事柄、小学校の行事に参加できる機会は他の保護者に比べると少ないと思いますが、10回以上は 小学校の中に入っています。小学校は街中にあり、頻繁に保護者が学校を訪れますので小学校でトイレが故障したままになるのは考えられません。
中学校だけが山の中にあることのメリットは一体どこにあるのでしょうか?

市職員の説明では移転先についてはまだ何も決まっていないということですが、市議会での答弁を見る限りでは国からの補助金を利用して同じ場所での建て替えで話が進みそうです。
全国的な少子化で子供の数が減ることが予想されています。令和16年度以降は高中は各学年2クラス、全校で6クラスになると試算されています。
はたして今と同じ山の中に高中を建て替える必要性があるのでしょうか?
補助金は天から降ってくるものではありません。私たちが納めた税金です。既存の施設を利用し、 できるだけ税金に頼らずに安全な所に学校を移転するのが望ましいと私は考えます。
伊都中央高校の既存の設備を中学校と高校で併用して利用することはできないのでしょうか?
応其中学校跡地に校舎を建設し、必要であれば伊都中央高校や応其小学校のプールや体育館を利用することはできないのでしょうか?
一般家庭であれば工夫してやりくりすることが行政が関与するとできなくなるのは何故でしょうか?

「高野口中学校を街中へ!の会」は政治団体ではなく、利害関係による集まりではありません。
活動は全て自費で行います。
子供達のためにベストの選択をするのが大人の責任であると私は考えます。

向 進吾