高野口中学校を街中へ!の会

メンバー、賛同者の意見

私が夫の故郷である橋本市に引っ越してきた時、小学校の場所はすぐにわかりましたが、中学校の場所がなかなかわかりませんでした。
場所が分かった時は「こんなところに。」と驚きました。我が子が中学生になったらここに通うことを思うと、複雑な気持ちになったことをよく覚えています。 そして、それは「仕方がないこと。」と受け入れるほか選択肢はないと考えていました。

橋本市民になって驚いたことは他にもあって、地域の方が積極的にボランティアとしてまちづくりに関わっているところも驚いたことの一つです。
私もボランティア活動を通じて色んな子どもと触れ合う機会が増え、我が子だけでなく地域の子どもたちの成長もまた楽しみであり、喜びとなっています。 子どもたちを見守るようになり、前にもまして高野口中学校(以下高中)の子どもたちの登下校の姿が気にかかるようになりました。

私が越してきて10年の間に橋本市の人口は約7000人減りました。今、高中の生徒数は200人だそうです。
今年の梅雨の期間、大雨警報で3日も休校になりました。線状降水帯という言葉を耳にするようになったのはここ数年です。 夏の暑さは年々厳しくなります。 遠い山の上にある高中へ向かっている途中で熱中症になる子もいるそうです。
日暮れの早い冬の道は暗く寂しく、不安な気持ちで家路を急ぐのだと聞きました。
少子高齢化が進み、子どもも減っていますが、登下校を見守ってやれる大人もまた減っています。
子どもたちの登下校中のトラブルに気づいてやれないのです。
さらに高中の通学路は土砂災害警戒区域になっています。中学校は災害時の避難所にも指定されている場所です。 中学校を街中へ移転することは、子どもたちだけでなく、地域が安心安全に暮らせる街になることでもあります。

高中が街から離れた山の上にあるのは「仕方がないこと」ではありません。
今、中学校を街中へ移転させる行動が、未来の高野口のまちを変えることに繋がっているのだと思います。
地域で子どもたちの成長を見守り、喜び、共に支えあうそんな街であれば、進学などで高野口を離れる子どもたちも、また故郷で暮らしたいと思うのではないでしょうか。
私たちはどこにでもいる普通のお母さんです。日々、子どもたちの健やかな成長を願い暮らしています。
地域と、橋本市と、共に子どもたちの学びの環境を整えていきたいという思いでこの活動をしています。

高野口中学校を街中へ!の会 代表 向 律子

現在の校舎が出来て40年

想像してみて下さい
新しい校舎が建つと何十年先の
子供たちもあの山の中に

子供たちにとってちっともよくないあの場所に
通う事になるのです。

自分の子供 や孫のために

みんなで未来の子供たちの為に
環境を整えてあげませんか

松岡街子

私は我が子が中学生になるまで高野口中学校の場所を知りませんでした。
通学路の険しさと寂しさはとんでもないと感じました。
とは言え、自分自身約30年前、山間部の中学校へ1時間前後かけて通っていた経験があります。
通学によって心身ともに鍛えられるのでは?というご意見もよく分かるのです。

しかし、当時と現在とではまず気候が違います。
当時の山間部はどんなに暑くても29℃台。クーラーも必要ありませんでした。
今となっては、命の危険を感じる暑さです。
更にリュックは10kgを超えています。
あまりにも過酷だと思います。

また転倒やパンク等のトラブル時も助けを求めにくいほど寂しい道です。
自分がトラブルに遭った時は通りすがりの地元のおっちゃん、おばちゃんが必ず車を停め、助けてくださいました。
地域全体で見守って下さっているありがたい環境で育ったなとつくづく感じます。

今の場所ではトラブルに気づいてあげられることもできない。もどかしいです。
全ては街中へ移転することで解決することです。
更に災害時には子供からお年寄りまで避難しやすくなります。
移転できない理由探しではなく、移転するためにできる事を!
この署名活動に強く賛同致します。

村上 良子

私も高野口中学校の場所を知ったのは、子供が中学生になる少し前でした。
入学した当初、この遠い道のりをちゃんと通っていけるのだろうかと、過保護かもしれませんがとても心配でした。
女の子を持つ保護者の方なら尚更です。
とても寂しい通学路で、不審者が現れることもあります。民家も多くありません。
そんな時どうやって子供の命を守るのか…。今まで大きな事件が起きなかったことが、本当に奇跡だと思っています。

私は去年から高中の図書ボランティアと月2回ほど、坂道の下で下校の見守りをさせて頂いています。
自転車通学の生徒がほとんどで、中には危ない運転をする子もいます。
毎回、無事に帰って欲しいという気持ちを込めて、「気をつけてね」と声をかけさせて頂いています。

街中に中学校があれば、地域の方々の目も届きますし、自転車通学をする子も減るでしょう。
少なくとも自転車で大怪我する子は減ると思います。
また、ほとんどが核家族であり、近頃は地域との繋がりも希薄になっていると感じます。
街中に中学校があれば、地域の方々に気軽にボランティアに入って頂くこともできますし、子供達にとっても、 地域の方々との関わりが増えることで、顔見知りの方も増えますし、心の成長にも繋がると思います。

そうやって、老若男女、年齢関係なく、地域全体でお互いに助け合える温かい街づくりを目指しませんか?
街中への移転がその大きな一歩となればと強く願っています。

寺嶋 由香